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小話 シグダンの剣 後編

ベイリン:
こいつら…、シグダンに挑戦し、返り討ちにされた戦士達の亡霊だな…
そして、後方で構えている奴がシグダン本人っとこか…

よし、この場は俺が引き受ける…!
アルフはアイリちゃんを連れて、財宝の間へ急げ!
アイリちゃんの護衛は任せたぜ…?

アイリ:
え?ベイリンさん、本当に大丈夫ですか…?
相手は歴史に名を連ねた戦士達の亡霊ですよ…?

ベイリン:
なーに、俺は大戦を生き抜いてきた英雄、こんな所でくたばりはしないさ…

アルフ:
アイリ、ベイリンさんの言葉に従って、ここは任せて先に進もう…!
あの人は普段は救いようのない変態かもしれないが、戦場では誰もが認める英雄だ…
ここはベイリンさんを信じるんだ…

アイリ:
…うん、そうだったね
ベイリンさん、ここは頼んだわよ!

ベイリン:
ああ、任せておけ!
(アルフ、あとでぶっ飛ばす…!)

アイリ:
やったね、アルフ君!私達、ついに「シグダンの剣」を見つけたんだね!

アルフ:
ああ!こいつを持って、すぐにベイリンさんの加勢に向かおう…!

ベイリン:
ふっ、俺なら大丈夫だ…!

アイリ・アルフ:
!?


ベイリン:
亡霊共なら、シグダンも含めて皆ぶちのめしてきてやったぞ…!
歴史に名高い血塗られた剣士といえども、真の英雄の敵ではなかったってことさ…

アイリ:
(ヒソヒソ)アルフ君、なんでベイリンさんは裸なの??

アルフ:
(ヒソヒソ)あの人は、本気になるとああやって裸になるんだ…
あの人の奥義「ドラゴンブラッド」は、コントロールが難しく、自分が窮地にならないと発動できないらしい…。
だから、本当に倒すべき敵と対峙した時は、ああやって裸になり、自分をあえて追い込むようにしているんだとか…

アイリ:
(ヒソヒソ)へ、へぇ そうなんだ…

ベイリン:
アイリちゃんも目当てのものを回収したようだな…?
さぁ長居は無用だ、アイリちゃん・アルフ…、さっさとここから退散しようぜ!

アイリ:
え、ええ…
あ、ゴメン…、ちょっと一仕事してってからでもいい?

ベイリン・アルフ:
!?

ベイリン:
アイリちゃん、どうしてせっかく手に入れた財宝を…?

アイリ:
うん、私達トレジャーハンターは財宝を見つけることを生業としているけど、
「見つける」と「持ち帰る」って必ずしもイコールではないと思うんだよね…。

シグダンの最期の手記にはさ…、「この呪われた大剣の破壊して欲しい!」
っていう強い想いが書き綴られていたんだよ…

財宝を持ち帰るという選択もあるだろうけど、
先人の果たせなかった想いを、財宝を見つけた私(トレジャーハンター)が
しっかりと果たすことも大事なんじゃないかなぁと思ってさ…

持ち帰るべきか、壊すべきか…
ここに来るまでに、色々悩んじゃったけど、
今回は持ち帰らずに、壊すことにした…!

ここまで二人に手伝わせちゃったのにゴメンね…
結局、今回の成果はノエラに渡す素材だけになっちゃった…

ベイリン:
なーに、アイリちゃんが決めたことなら、俺は何も言わないさ
なぁ、アルフ?

アルフ:
ああ…!
元々、曰くつきの大剣なんだ…。誰かの手に渡り、再び悲劇が繰り返されないよう、
今ここで壊しておいた方がいいと思う。

アイリ:
二人共…、ありがとね!

ベイリン:
さぁ、ホワイトランに戻るか…!
今日はいろいろ大変だったし、特別に俺がおごってやろう!

アイリ:
ふふ、ベイリンさん、ありがとうございます!
良かったね、アルフ君!

アルフ:
ベイリンさん、すまない…

ベイリン:
ん?、俺がおごるのはアイリちゃんだけだぞ?
あと、アルフ、お前、後で覚えておけよ!

アルフ:
・・・

アイリ:
ふふふ

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